新しい世界と向き合うために
2020年初頭に世界中を襲った新型コロナウイルスは、これまでの働き方に対する価値観を根本から変えようとしています。社会全体がリモートワークへと大きくシフトするなか、これまで「対面」が基本だった「取材・インタビュー」もオンラインで行う機会が急激に増えています。
実際に取材対象の人物と会って、お話を聞くことのメリットは沢山あります。言葉のニュアンスや表情から、言語化されない微細な情報をキャッチする。それは対面取材ならではの大きな利点です。一方、オンラインを介したリモート取材には、対面にない数々のメリットがあります。
リモートで取材するメリット
一番のメリットは、「場所と時間に拘束されないこと」。リモート取材は取材対象者、ライターがパソコン、スマホなどでネットにつながってさえいれば、世界中どこにいてもインタビューを行うことが可能です。
少し前まで、映像をともなうオンライン取材は回線が安定せず、遅延や切断などの問題が起こっていました。しかし近年の技術革新で通信環境が良くなり、ほとんど対面と変わらず、画面上で相手の顔を見ながら会話できるツールが次々開発されています。
オフィスや会議室ではなく、取材対象者、ライターともに自宅にいながら取材できるため、取材日程の調整も容易です。また遠方取材のときに発生していた、取材スタッフの交通費、宿泊費などが削減できることも大きなメリットです。
オンライン会議やオンライン飲み会の機会も増えており、画面を通じて仕事のコミュニケーションをとることが当たり前の時代となっています。リモート取材に対する心理的ハードルを感じる人も少なくなっており、今後は、「どうしても必要があるときは対面取材、基本的にインタビューはオンラインで行う」方向になっていく可能性は十分にあります。
そのときにクライアントから求められるのが、十分にオンライン取材の経験を積んだ、スキルを持つライターです。前述のように、オンライン取材は画面を通じてお話を聞くため、対面取材時よりも雑談などが少なくなる傾向があります。相手に対して何を聞きたいのか、事前に要点を踏まえた質問を準備し、円滑にインタビューを行う必要があります。
これからの「取材」を作っていく
私たちトオクには、オンライン取材に長けたライター数十人のネットワークがあります。彼ら、彼女らはそれぞれ、ビジネス、サイエンス、医療、IT、マーケティング、教育、グルメ、旅行、美容などの得意分野を持っており、クライアント企業のさまざまな取材ニーズに応えることが可能です。また、英語ネイティブやバイリンガルのライターも複数在籍していますので、海外の取材対象者への英語でのオンライン・インタビューも承っています。
新型コロナウイルスの広がりは世界経済に大きなダメージを与えていますが、この自然災害に下を向き続けるのではなく、これを奇貨として、新しい働き方や文化を生み出そうとする動きが、世界中で始まっています。私たちトオクも、この事業を通じて「取材」という行為を、バージョンアップすることを目指します。